言うは易く行うは難し ~アカデミック・インテグリティの醸成に向けて~

他校の先生から聞いた、あるクラスの話です。

友達とのおしゃべりに夢中。注意されれば私語はやめるが、すぐに私語を再開する。授業中に化粧を始める。注意すると反抗的な口をきく。授業が終わったあとはゴミが散乱している……。

少子化社会の中、幼いころから大事に育てられ、自分の好きなことをするのが許されてきた学生が多い中、礼儀、作法、行儀といったことが欠落しているのでは? と感じることが増えてきたとのこと。

価値が多様化している中で、絶対的に正しい規範やマナーというものの存在が薄れゆく今の社会の中、人と関わる中で規範やルールがないと、どのように行動していいかわからない学生も増えてきたのかもしれません。

自らの都合を優先し、融通を利かせてくれてもいいのではないかと考える学生とぶつかることもあるかもしれませんが、真摯に学生と正面から向き合い、学生への躾(社会へ出るためのマナー教育)をする気持ちが大切だと思います。

そして何より大切なのは「愛校心」をもち、輩出する学生を一人前の職業人(社会人)に育てようという、高い教育意欲をもって日々の学生指導にあたることだと強く思います。

私たちも

学生のアカデミック・インテグリティ醸成にむけ、取り決めたローカルルールを遵守させるだけではなく、常日頃からの学生指導の中で全部署、全教職員の課題として、学生に対する学習支援と同時にアカデミック・インテグリティのあり方を考えていく次第です。

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