大和学園役員に?現場の教職員の声を拾うジュニアボードの取り組み

こんにちは!総務のFです。

今回は学校法人大和学園における役員の取り組みということで、

経営の方針策定における一つユニークな取り組みをご紹介します。

学校法人ということでよく「理事会で決まってるんじゃないの?」「トップダウンじゃないの?」など

想像される方も多いのではないかと思いますが、学校法人大和学園はそうではありません。

わかりやすくいうと、現場の教職員に役員の仕事を体験してもらい「自分事」として

経営計画を立ててもらう、そんな取り組みを行なっています。

私立学校法が2020年4月に改正され、役員の職務と責任の明確化や

中期的な経営計画の策定が義務付けられるなど、学校法人の周りの周辺環境、特に法令周りは

どんどん変化していますよね。

そんな中私たち大和学園では、中期経営計画や単年度の事業計画は、今日ご紹介するジュニアボードを行い、

役員のみならず、教職員一眼で経営計画を立てています。

 

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ジュニアボード研修

では、どういった取り組みなのでしょうか。

大和学園では、若手教職員の育成計画の一環として、 「ジュニアボード研修」を実施しています。

一言でいうと、「大和学園の役員になったつもりで、学園の経営方針(=事業計画)を考えよう!」というものです。

※ジュニアボードとは、「ジュニア=若手・中堅社員」「ボード=役員会」を掛け合わせた言葉で、

「青年重役会」という意味があります。

本来は役員陣の話し合いで決定される企業のビジョン・事業戦略・経営戦略といった経営全般について、若手・中堅社員にも同じように討議させ、そこで出てきたアイデアを役員会で意見具申させ、経営に取り込んでいくという手法。

 

このジュニアボードは、最近になって考え出された仕組みではなく、1930年代のアメリカ企業で生まれたものです。

ジュニアボードは、一般的な改善活動や委員会活動といった“小集団活動”とは異なり、

自社の課題解決を図ることだけが目的ではな く、「経営者」という視点から全社戦略を構築していく手法で、得られる効果が格段に違う点がポイントです。

大和学園ではどのように活用されている?

学校法人大和学園では、ジュニアボードが他企業で成功しているということを聞いた役員の提案により、

「ジュニアボード研修」として始まった「学園運営方針策定プレWG」が、2017年度より各校からメンバーを集めて開催しています。

毎年、次年度の学園全体の活動における指針となる学園事業計画案を、

若手(?)教職員が「あーだ」「こーだ」言いながら創りあげていく、という何とも大胆なこの企画。

現場の教職員ならではの案で、毎回役員を交えた最終発表会ではかなりの熱量で議論が交わされます。

 

毎回の会議では、参加者から事業計画のタイトル案や、盛り込みたいキーワードがどしどし寄せられています。

コーディネーターとしても、毎回どきどきわくわく…。

現在大和学園では役員・現場の教職員で構想する将来構想策定委員会を立ち上げ、

学園の中長期的なビジョンについて検討を重ね ています。

今回紹介したジュニアボードの取り組みと合わせて、学園運営における参画意識を高め

自分たちの未来は、自分たちで切り拓くという意識をもって、様々なアイデアを創出してもらえるよう、

引き続き取り組んでいきます。

2020年度はどのようなものができるでしょうか?お楽しみです。

 

2019年度ジュニアボードメンバー

2018年度ジュニアボードメンバー

2017年度ジュニアボードメンバー

 

事業計画について

学校法人大和学園では毎年各校における勉強会や新年の「あいさつ会」と呼ばれる全体会で

事業計画については全教職員と共有する場を設けています。

こうした地道な取り組みを経て、全教職員が同じ方向で学園運営に参画できるよう、

仕組みを作っています。

 

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