コロナ禍から生まれたハイブリット型授業(京都大和学園)

法人事務局総務・経営情報グループの伊吹(2020年度入職)です。

今回は、学校法人大和学園(京都府京都市)のハイブリッド型授業のご紹介です。

現場の生の教員よりメッセージが届きました!

 

京都調理師専門学校の例

京都調理師専門学校教員のYです。

今年の2月から新型コロナウイルスが日本でも増え始め、

4月には緊急事態宣言の発令など、今までに経験したことがない状況になり、これまでの生活様式から、新しい生活様式に変わらなくてはならない状況になりました。

しかし、学生の学びを止めることはできないため、学校法人大和学園(京都府京都市)田中幹人常務理事(法人事務局長)を筆頭に本学園ではオンライン授業を取り入れ、

学生の学びを担保することができました。教育コンテンツの作成や、配信、集計、管理など戸惑うことも多々ありましたが、教職協働で進めていくことができました。

田中幹人常務理事より遠隔授業の全学方針説明
田中幹人常務理事より遠隔授業の全学方針説明がなされました。(大和学園各キャンパスにて開催)

京都大和学園田中幹人校長代行

調理実習のオンライン授業では、コックコートの着こなし方や、手洗い、タオルの説明、包丁の取り扱いや、

包丁研ぎといったオリエンテーションに当たる部分から、入学当初に学ぶ基本技術や基本調理、2年次対象に向けたレストラン実習を想定した料理、サービスなど様々な教育コンテンツを作成しました。

京都調理師専門学校・京都製菓製パン技術専門学校では2020年6月15日以降、実習系を中心に対面授業が再開しましたが、

オンライン授業を行っていたためスムーズに対面授業が再開できたと感じました。また、対面授業が再開してからも、予習や復習の教育コンテンツとして動画配信を行っています。

学生たちからは、事前に見られることや復習としていつでも見られるということが、非常に分かりやすいとの声が寄せられています。

教職員も同じことを実感しているため、今後も動画コンテンツを増やし蓄積させて、オンラインと対面のハイブリッド型授業がよいと感じています。

オンライン授業その3 オンライン授業その② オンライン授業その①

 

京都製菓製パン技術専門学校の例

京都製菓製パン技術専門学校教員のSです。

本年度は、新型コロナウイルス感染症による予期せぬ行事日程の変更や中止などが相次ぎ、

校の運営そのものを継続していくうえで多大なる困難が生じることとなりました。そんな中、

京都製菓製パン技術専門学校ではなんとかこの危機にも対応できるよう、教職員一丸となって工夫をしてきました。

本稿では、持続可能な開発目標(SDGs)としての感染症対策ということで、製菓校のショップ実践やカフェ実践で行った、様々な取り組み事例を紹介したいと思います。

まず、(これはコロナ感染症に限ったことではありませんが)徹底した手洗いとアルコール消毒を実施。

また、販売担当者はマスクや手袋、フェイスシールドを着用し、お客様と店員との間にはクリアボードによる仕切りを立てて、飛沫感染・接触感染の防止を図っています。

また、学生には毎日体温チェックを行わせ、体調管理に対する意識の向上を促してきました。そして、来店のお客様には安心してお買い物をしていただくためにも、

ピクトグラムなどの視覚的にわかりやすい素材を用い、これらの取り組みを積極的に告知しています。

一方で、環境に配慮したプラスチック削減への取り組みとして、レジ袋有料化も並行して行い、SDGsに基づく中長期的な配慮も同時に行っています。

以上のような取り組みは、もしかしたら来年以降、下手をすれば数年以上続けなければいけなくなるかもしれません。

もちろん一刻も早い事態の沈静化を祈りますが、万一にも備える姿勢を、我々教員も教えつつ学びつつしながら、今後も持続可能性を共に創出していきたいと思います。

 

ピクトグラム 和菓子処実践での風景

医療学科による嵐山地区清掃ボランティア

こんにちは!京都栄養医療専門学校のOです。
よく、「学生時代頑張ったことは?」と面接官に聞かれますよね。

私たち大和学園の教職員も、学生にはできるだけの経験をしてほしいと思っています。
そこで、今回は、学生ボランティアの活動の紹介です!!

先日医療事務・医療秘書科、診療情報管理士科の1年生が「メディカルホスピタリティ」の授業で、嵐山の清掃ボランティアを実施いたしました。
医療学科では「メディカルホスピタリティ教育=医療機関での思いやりの心、おもてなしの心を育む」ことに力を入れており、今回の清掃ボランティアもその一環として、3年前から取り組んでおります。

清掃ボランティアの目的は、
1.自分から積極的に挨拶をする
2.日頃お世話になっている地域に感謝し、清掃する
です。

天候に恵まれ、学生全員出席で実施することができました。

学生達は、「こちらからの挨拶に応えてくださった」、「道案内をした観光客から感謝された」などと、嬉しい体験をしたようです。終了後の学生達はとても良い表情をしており、楽しかったという声も聞こえました。
2年後、3年後に医療現場へ出るまでに、少しでも多くの経験を重ね「心優しい医療人」に育ってくれるよう、根気強く学生のサポートをしていこう!と改めて思う一日でした。

専門学校ってどういう教育をしているの?

こんにちは。
採用担当のFです。
今日は少しかたーい話をしてみましょう。
専門学校教育について、です。
日本の高等教育機関は「大学」「専門学校」「短大」の3種に分けられます。
その中でも専門学校は「職業教育」に特化した学校です。
近年の少子高齢化の流れにあって、高等教育機関は学校種を越えた厳しい競争にさらされています。
しかしながら、そのような状況のなかで、政府の諮問機関である教育再生実行会議は、我が国の産業と文化の力を高めるためには、
新しい学校種である「実践的な職業教育を行う高等教育機関」の創設が必要であると提言しました。
これが、いわゆる「専門職大学」構想なんですね。
これを受けて文部科学省では、2014年4月に「職業実践専門課程」の制度をスタートさせました。
(文部科学省による専門学校への”お墨付き”制度)
幸い、大和学園では、教職員の皆さんの日々の努力のおかげで、
対象となる全14学科で認定を受けることができました
一定以上の良質な職業教育を展開する専門学校の格付けともいえるこの新制度のもと、将来の新学校種である仮称「専門職大学」の設置を見据えて、職業型実学教育の価値創造に一層努めていきたいと思います。
2018年から大和学園では、新・中期経営計画「未来に挑戦、次代へ進化」がスタートしました。
18歳人口が減少していく厳しい環境の中で、
今後の成長・発展に向けて、大きな社会の変化に対応することが求められます。
また、これまでとは次元の違う新たな価値を創造し、社会の変化の先端を切り拓くイノベーションを生み出すことが必要です。
既存の考え方や仕組みに対して、疑問を投げかける視点を全教職員が共有し、創造的に組みなおすプロセスを、力強く進めていきたいと思います。
新年度を迎え、ALL大和学園で「エクセレント・アカデミー」を創り上げていきたいとおもいます!