学園概要
2011年度 各校運営方針
2011年度 京都製菓技術専門学校 学校運営方針
卓越した力と優れた人格を備えた匠の人材を育成
少子高齢化や経済のグローバル化、雇用形態の多様化など社会や産業界の構造が目まぐるしく変化するなかで、経済社会の一層の発展を期すためには、新たな成長分野における実践的な人材の育成が急務とされています。付加価値を創出し、持続可能な成長を担っていく人材が期待され、実践的・創造的で卓越した技能や知識と優れた人格を備えた匠の人材を育成することが求められています。
2011年度は学園の中期経営計画Challenge for the 80th Anniversaryの最終年度となります。学園創立80周年を契機として、これまでのtaiwa流職業型実学教育が、本当に社会や産業界の期待やニーズにフィットしているか、職業教育機関としての役割や使命を果すことができているのかなどについて、これまでの歩みを振り返るとともに、課題を明確にして、継続的な改善や改革を行うことが必要です。職業教育の質の保証・向上のため、必要とされる専門の知識や技能などの職業能力の明確化とともに、その能力を修得するための教育目標とカリキュラム・コンテンツの連動を強化して、本校独自の体系化された教育プログラムの構築と最適化を図ります。
また、専門知識やスキルの習得のみならずホスピタリティ精神やパティシエの仕事に誇りを持ち、プロ意識や職業倫理を醸成することのできる人格形成を図り、学生一人ひとりの社会的・職業的な自立を促す職業教育を行います。
厳しい指導で学生を鍛え抜く
本質を見極め核心をついた教育を行うには、学園理念体系に基づいて、他校には無い独自の特色ある職業教育を提供していくことが大切です。特に教育指導の中心となる「カリキュラム」とは、正規授業、補講、専攻科等課外授業、学外実習、資格検定対策授業、HR、就職支援関連セミナー、学校行事等の「授業における学習内容・指導計画、及び授業以外のすべての学習活動」です。これらは教育理念や道標・教育目標等を反映したものでなければなりません。また、教育水準の維持・向上のための取組みとしてデータに基づく改善も必要です。授業評価アンケートなどの点検評価、出席状況、定期試験結果、資格検定合格率、退学率、就職率などを参考にPDCAのサイクルで、シンプルに本質を見極め、核心をつくことによって教育の最適化を図ります。個々の教科科目の授業内容については、学習目標達成型で知識と実務が連動したシラバス・教案などの改善や見直しに今後も継続して取り組んでいきます。また、リニューアルした新施設の効果的な活用により、学生個々の到達目標を明確にした少人数編成による授業を行うとともにe-learningなど ICTを活用した先進的な教育コンテンツの開発や今年度から使用する新教科書の活用により、競争力の高い本校独自の教育プログラムを確立します。
学習目標を達成するためには、教員一人ひとりの授業力・指導力が問われます。何を教えたかではなく、個々の学生が何を習得したか学習成果重視型で学習意欲を喚起する魅力的な授業を行うとともに、学びの目標に必ず到達できる厳しい指導で学生を徹底的に鍛えます。
近年の特徴として自立心の欠如や対人関係の希薄化、落ち込みやすく精神的に弱いなどメンタル面の課題を抱える学生が増えています。学校生活へのモチベーションを高め、働くことの意義や意味をあらゆる機会を通じて伝えていくとともに、学生の状況に応じた適切なカウンセリングが行えるよう、担任や就職部員のカウンセリングスキルを高めます。
また、社会人学生の多様な学習動機に応えることのできる質の高い授業の展開や魅力的な教育プログラムの提供、学びやすい環境の整備にも取り組みます。そして、留学生の積極的な獲得のため、世界にも通用するグローバルな視点での職業教育の推進を目指します。
一人ひとりの自立を図るキャリア教育の充実
大学や高校の新卒者の就職は非常に厳しい状況が続いています。製菓業界においても、求人数が減少するなど、就職環境は不況の影響が顕著となっています。一方では、卒業生の早期退職の増加など就職先とのミスマッチも問題となっています。
今、高等教育機関においては、学生が自らの資質を向上させ、社会的・職業的な自立を図るために必要な能力を育成するキャリア教育が求められています。専門の知識や技能の習得だけではなく、仕事とは一体何なのか、学んだことが就職後どのように活かされるのかなど社会や製菓業界の仕組みを理解し、ポジティブな職業意識の形成、自立した職業人として自己の将来像を描くことのできるキャリアデザイン力や卒業後も継続して学び続けることのできる自己学習力を育成します。そのためには「オリエンテーション」、「キャリアプランニング」や外来講師による「ホスピタリティセミナー」、「就職ガイダンス」や「事業所セミナー」などの課外授業も含めた一連のキャリア教育関連科目の授業内容の改善と相互の連携を図ります。加えて就職カウンセリング体制の強化、インターンシップによる産学連携の職業教育の推進など学生の就労観や勤労意識、モラルを高めるためのあらゆる対策を講じます。また、同窓会との連携や現場で活躍している若手・中堅の卒業生と学校とのネットワークを強化して、卒業後の自己の目指す姿となる等身大のキャリアモデルとの交流会等のイベントを開催して、社会人・パティシエへの前向きな姿勢と一歩前へ踏み出すことのできる自発的行動力を培います。
産業支援及び業界貢献によるCSRの推進
ラ・キャリエールとの連携による食品メーカーや製菓関連企業等へのコンサルティング業務や業界団体とのタイアップによるパティシエへの生涯学習機会の提供、自治体・地域の食育関連講習会活動など積極的に社会や産業界との関わりを深め、学園の認知度向上や産業支援へとつなげます。
積極的な情報発信により、「選ばれる学校」を目指す
少子化の進展や大学のユニバーサル・アクセス時代の到来、社会人や留学生の新たなマーケットの開拓など学生募集環境が大きく変化しています。学生募集活動においては、インタラクティブマーケティングの展開やSEO対策をより一層推進するとともに、WEB広報と入学案内書やリーフレットなどの印刷媒体との連動を強化し、効果的なクリエイティブによる総合的で複合的なコミュニケーション活動により、製菓分野のリーディング校としてのポジショニングを確立します。また、近畿以外の重点地区である中国・四国・九州・北陸・東海の地域をセグメント化したエリア・マーケティングにより体験入学参加者数、出願数等の数値目標を確実に達成できるよう新たな募集戦略を構築します。
「ぜひ、製菓校で学びたい」と思ってもらうためには、本校の強み、現状や個性、特色をしっかりと伝えることが重要です。学園理念体系をはじめカリキュラムやシラバス、履修認定方法、教員のプロフィール、入学選考方法、奨学金制度、点検評価結果、就職実績、社会貢献活動などの積極的な情報公開を進め、高校生や社会人、保護者、高等学校の先生方に本校の教育の特色や強み、他校との違いを分かり易く伝えることにより、学校ブランド力の向上を図り「選ばれる学校」を目指します。
やりがいの感じられる職場環境づくり
2008年度より、順次行ってきました校舎のリニューアルも2010年度の改装工事をもって、主な施設設備の更新が終了しました。今後は各施設の適切な管理に努め、常に快適で清潔感あふれる学習環境・職場環境の維持を図ります。また、「もったいない」意識の浸透と経費削減策の強化を図ります。
理念や方針を実現するためには、よりよい職場ムードを作っていかなければなりません。部署間や学校間の連携は、まずは良好な職場環境や忙しくても他の教職員との意思疎通は怠らないという、日常的なコミュニケーションが促進されるような雰囲気づくりが大切です。学園が目指す職場のムードは、厳しさとやさしさのバランスがとれ、理念や方針を共有して、教職員の連帯感が高く、お互いが“思いやり、支えあい、補いあう”の精神をもって、部署やチームの垣根を越えてよい影響を与え合えること。また、成果だけでなくプロセスも重視し、ミスがあっても人格否定をしない、成果は惜しまずに褒めて、お互いを認めることです。さらに、何事も上司の指示を待つのではなく、自己の判断力を高め、能動的で自己完結型のワークスタイルを目指すとともに、教職員個々のコアコンピタンス向上と部署間の相互理解や目標の共有を行い、学校全体のチーム力を有機的に高める努力をしていきます。
自らが置かれた環境のなかで課題を見つけて何ができるのかを深く考えることが大切です。厳しい困難な時代にこそ、マインドチェンジが求められます。何事にも工夫や改善の思考で取り組み行動すること、どんな厳しい状況でも何かを変えることができるはずだと前向きかつ建設的に考えることにより、自ずと道が開けてきます。 学園創立80周年を節目に「アカデミー・オブ・ホスピタリティ」として、教職員が心をひとつにして他のどこにもないtaiwa流の人づくりに邁進し、新たな飛躍の礎を築く年とします。