学園概要

2011年度 各校運営方針

2011年度 京都栄養医療専門学校 運営方針
栄養・医療事務分野のリーディング校を目指して

いよいよ今年度は、大和学園が創立80周年の記念すべき年を迎え、目標に対して成果を生み出すことが求められる節目の年となります。これまで本校では、教職員一人ひとりのコア・コンピタンスの連携と融合によって、資格と就職に強い学校づくりを目標に、職業教育の実績を積み重ね社会に貢献してまいりました。また、政府が推進する新成長戦略の中でも、特に国民の健康づくりや地域医療に貢献する人材の育成が急務とされ、今後も本校の役割は、ますます大きくなるものと考えられます。

しかしながら、18歳人口の110万人台突入を目前に控えて、学校種を超えた高等教育機関の競争激化と淘汰の時代の到来は、本校の安定した教育と経営に少なからず影響を及ぼし始めており、学生募集においても安閑としてはいられません。本校が今後も持続可能な発展を遂げるためには、学齢人口が低位安定するこれからの10年が、非常に重要な時期であるといえます。

歴史的な節目を迎える今年度は、これまでの学園および本校の歴史を振り返り、教職員一人ひとりが職業人養成の本質を見極めたうえで思い切った改革と改善を断行して、飛躍の道筋をきちんと柱立てする年とします。そのためにも、社会や産業の先端的な情報を収集することを怠らず、いち早く変化を先取る教育や事業を企画し、スピードをもってこれらを実行・展開することで、真に社会に求められる新たな価値を創造してまいります。 

本質を見極め、核心をつく教育の展開で本校の存在意義と競争力を高める

今年度は、「我々が推進する職業型実学教育は、今後も社会にフィットしていくか」という視点で教育や就職支援のあり方を再点検し、シンプルに「本質」を見極め、核心をつく教育と学校運営の最適化を図ります。そのためには、道標と教育目標の達成に焦点を合わせた科目間の整合性を図るとともに、学事日程、学則及び諸規程、シラバス、就職支援プログラム等の点検と改善を徹底して、教育理念に基づくビジョンと目標が好循環していく一貫した教育を行います。

また、教職員一人ひとりが資質の向上に努め、授業力と指導力を高めるとともに、部署の垣根を越えて連携を強化し、社会と産業の発展に貢献する有為な人材を養成することで、全国から志の高い入学者を集める学校の特色づくりに取り組みます。

本校の目指す教育の本質とは、対象者や患者さんの喜びを自分の幸せと感じられる豊かなホスピタリティ精神の習得であり、職業人としての人間的魅力の醸成です。また、核心をつく教育とは、人々のQOL向上に貢献する実務能力と人の心を動かすコミュニケーション力を兼ね備えた人材の育成です。入学から卒業まで新たに制定したメディカルホスピタリティ・スタンダードの啓発と実践に励むとともに、職業人としてのプロ意識や自立性、自発的行動力、職業倫理の醸成などの人間形成を重視した教育を展開して、“ホスピタリティマインドと人間的魅力を兼ね備えた強い人材”を養成します。

加えて、高校、大学、産業界、公的機関等社会の各層と連携し、栄養、医療事務分野の職業教育の多様で高度な学習体系の構築を図ることで、本校の存在意義を高め職業教育の振興に努めます。

本校の職業型実学教育の取り組み

今年度は、メディカルホスピタリティ・スタンダードの励行を軸に、何事にも率先垂範する自発的意思の醸成とリーダーシップを発揮する能力の強化を図り、卒業後、他の専門職種と連携しながら業務を遂行できる社会人基礎力の向上を目指します。特に、課題やクライアントへの対応力を身につけさせるために、学び、考え、そして、行動する3つの力の育成を強化します。

そのために、参加型授業の展開やライブ感溢れる視聴覚教材を用いたICT教育を推し進め、ハンズオン・トレーニングを軸とした実習・演習のさらなる充実を図り、確かな職業観が身につくよう、学外研修、インターンシップ、学校行事の魅力を強化します。学生の基礎学力を底上げする勉学サポート等のリメディアル教育については、対象となるグループが抱える課題に沿ったプログラムを実施するとともに、国家試験および資格検定対策においては使い易く効果が高まるe-learningサービスの充実とその活用に力を注ぎます。また、スマートフォンの普及によって、近い将来、栄養教育の形態や医療・保健・福祉のシステムが様変わりすることが予測されるため、情報教育においても産業界や医療機関の最先端の取り組みを教育に反映させて、職業教育の鮮度を高めます。

管理栄養士科では、国家試験の100%合格を目指し、我が国におけるトップクラスの合格実績を維持します。また、「地域のニーズ」や「行政の施策」の変化に的確に対応し、生活習慣病の予防と進行防止、特定保健指導の効果的展開、高齢者に対する介護予防、親と子の食育の推進、給食の運営と経営管理など実務的な栄養ケアマネジメント能力と対象者の行動変容を引き起こす指導力を兼ね備えた管理栄養士を養成します。

栄養士科においては、栄養士実力認定試験A認定の100%取得を目指し、全国トップレベルのポジショニングを確立します。また、新たに改正した道標や教育目標に沿って科目間の整合性を図り、シラバスの具体的な改善を推進します。また、「食」に関する幅広い見識と確かな技術をもって給食を運営し、献立作成および調理指導ができる栄養士を養成するとともに、的確な食生活の提案や優れたコミュニケーション力で栄養教育が推進できる専門家の育成を目指します。

さらに今年度も、食育栄養インストラクター資格や栄養教諭免許状をはじめとする関連資格・検定を取得するダブルライセンスの実績を高め、継続して短大、大学の養成施設に見られない本校独自のユニークで充実した職業型実学教育の推進を図ります。

医療学科グループでは、今年から新たに医療事務と医療秘書の2学科4コース、2専攻コースに改組します。まずは、最新の医療ニーズに応える診療報酬請求(DPC)、電子カルテ、情報ネットワーク、受付演習などの実践的カリキュラムを導入してメディカル・ホスピタリティ教育の専門化を図ります。そして、医療分野に特化した医療事務・医療情報・看護クラーク・医療クラーク・診療情報管理士・医療情報技師の医事専門職教育を目指し、各種目標資格検定の合格実績を全国トップレベルに維持・向上を図ることで、本校の医療学科グループのブランドを高めます。医療事務科においては、診療報酬請求事務能力と情報処理能力を確実に習得し、病院就職を見据えたメディカル・マネメジメント教育を推進していきます。また、医療秘書科では、本来の医療秘書が目指すべき専門性の高いメディカル・セクレタリー教育を展開します。

すべての学科において学生の問題解決力と学習意欲を高めるために、ライブラリーの多面的な活用を促進し、卒業後に就職先企業の様々な課題に解決策を提案できるプロの育成を目指します。さらに、留学生奨学金制度の拡充やカウンセラーの設置、海外教育交流校との提携を行い、留学生の受け入れを戦略的に進めて、栄養と医療事務分野の専門学校として、世界に開かれた本校の未来を創出します。

就職支援と学生募集の強化で、入口と出口を見据えた学校づくり

就職支援については、この厳しい環境下において学生の第一希望事業所への就職を実現するために、面接、ディベート、筆記における学生個々の能力を高める採用試験対策を強化します。また、正副担任と就職スタッフの連携を強めるとともに、他部署や各校とも連携した組織横断的なキャリアサポート並びに多様な進路選択を視野に入れた幅広いキャリアアドバイスを行い、内部進学はもとより、グループ校および大学院への入学を促進します。

求人件数の拡大策としては、求人の検索や企業への問い合わせ・訪問を強化するとともに採用担当者向けホームページを充実させ、本校の情報を積極的に発信して、見える化を促進します。さらに、同窓会ネットワークの拡充にも精力的に取り組み、OB・OGサイトの充実と卒業生のブランドロイヤリティの向上に努めます。

募集・広報活動においては、イベントプログラムの充実やtwitter等の新たなソーシャルメディアの活用をはじめとして、きめ細かなインタラクティブマーケティングの展開により、募集プロセスの連鎖率を高め体験入学の動員と歩留まりを増強させることで、出願者の増加を目指します。また今年度は、多面的な媒体参画とweb連動により資料請求数とガイダンス・体験入学参加者の拡大を図ります。

そして、従来のリスティング広告とSEO対策を発展させ、本校の本質的な価値を伝えるウェブコンテンツに整備することで、意欲・資質の高い入学者の獲得というコンバージョンにつなげます。また、留学生を含め多様な資質や個性並びに高い志を持つ入学者を日本全国、そして世界から集めるために、奨学金制度のさらなる見直しや入試制度の改革などを行い多様な入学機会を提供します。

特に、留学生募集については、マーケティングツールの多言語化にとどまらず、留学生の多い中国・韓国・台湾でのドメイン取得やSEO対策など、海外に向けた積極的な広報活動を展開します。

以上、中期経営計画「Challenge for the 80th Anniversary」の最終年度である2011年度は、世界に通じる栄養と医療事務分野のプロフェッショナルを養成するリーディング校として、強固なポジショニングを確立できるよう取り組んでまいります。