学園概要
2009年度 学園運営方針
ステークホルダーズに“びっくりと感動”を -知恵の創造と活用-
はじめに
学園を取り巻く環境は、高等教育機関全入時代の到来を迎え、ますますその厳しさを増しています。また一方では、格差社会や競争社会が進行し、職業人として確かな技術と能力をもった人材がさらに求められる中で、専門学校教育に対する期待も大きくなることが予想されます。
このような環境下において、学園では行動規範や精神文化に根ざした価値規準(Core Value)を共有し、継続的な改善を行うことで教育力・就職力・募集力・アドミニ力を高め、大和流の職業型実学教育と生涯学習の価値創造に取り組んできました。
今後も学園が持続可能な未来を切り拓いて、さらに大きく発展し続けるためには、大学・短大を含めた他の高等教育機関にはない特色ある専門学校を創り上げていかなければなりません。そのために2009年度においては、学園並びに各校の強み、そして教職員一人ひとりの強みである「コア・コンピタンス」を明確にした上で、「知恵の創造と活用」をテーマに諸施策を展開し、競争力をさらに高めていきます。そして、中期経営計画「Challenge for the 80th Anniversary」の初年度として、力強い一歩を踏み出します。
「コア・コンピタンス」×「知恵」
学園の最も大きな強み、「コア・コンピタンス」は、創立以来70余年一貫して取り組んできた「ホスピタリティ分野の職業型実学教育」と、「社会に開かれ地域に根ざした生涯学習事業」です。またこれまで特に力を入れてきたOne to Oneの対応や、ナレッジマネジメント(情報共有)の取り組み、きめ細かな資格・検定取得支援や就職支援、入学支援、学習支援などによる学生・受講生ベネフィットの追求は、本学園並びに各校の核となる強みとして競争力の源泉となっています。
今年度はこの「コア・コンピタンス」に、「理論と実際の結合」、「匠の技能の活用」などの視点から“知恵”を加えることで、新たな価値を創造し、優位性、競争力を高めます。具体的な取り組みとしては、医療事務科・医療情報技師専攻コースやブライダル学科の開設、上級調理師科の細分化など、S.E.U.(最小教育単位)の視点からきめ細かい職業教育を展開します。また、新たなインストラクション技術の開発を行い、単に知識だけではなく、“知恵”としての職業能力を身につけさせることも重要です。これにより、輩出した卒業生が社会で高く評価されるために、最先端の専門知識・技能を身につけ、確固たる人間力を有する職業人の養成へとつなげていきます。
募集・広報活動においては、限られた予算の範囲内で募集定員の充足ができる取り組みへとシフトし、新たなマーケティングスタイル(学生募集プロセス)の確立に向けて知恵を創出します。就職支援においては、学生の自発的で能動的な活動を促すことで第一希望事業所への就職を実現して満足度を高め、卒業生の愛校心を向上させます。また生涯学習においては、新たなライフスタイルが創造できるよう、時代のニーズに的確に対応するために知恵を出し、講習会からスクールの通常講座への連鎖率向上につなげます。さらに、コンサルティングをはじめとした産業支援活動においては、部署の垣根を越えた協働を推進し、職業教育の実績や指導ノウハウなどのあらゆる学園資産を使って、業種別の短期の人材養成講座の開設など、新しいサービスの原動力へと発展させます。
いつでもグローバルな視点で
高度化する産業界の人材ニーズに応えるため、あらゆる施策をグローバルな視点から展開し、施設・設備などのハード面、教育カリキュラムなどのソフト面の充実を図ります。各施策を展開する上でのターゲットを、これまでの国内から海外にも広げ、世界のトップスクールを研究した上で、それらの学校を超える教育水準へと高めることに尽力します。
また、今年度からは留学生の受け入れを本格的に推し進め、ホームページ、各種パンフレットの多言語化や、日本語学校との連携による受け入れ体制の整備、出口となる就職を意識した施策を展開して、グローバル時代の新たな学園づくりに取り組みます。そして、アジア・太平洋地域でトップクラスの学校として、「世界からも選ばれる学校」をめざします。
さらに、海外留学プログラムを充実させることで、本学園と留学先の教育資源を活用し、新しい教育の価値創造へとつなげます。
持続可能な未来に向けて
学園がこれまでの歩みを止めることなく、継続的に発展するためには、あらゆるムダを減らす取り組みも必要です。また、地球環境に貢献する法人として、エネルギー消費やゴミの削減など、CO2の排出を減らす低炭素社会づくりへの貢献は、CSRの視点からも必要不可欠です。京都では昔から、ムダを省く「始末する心」を大切にしてきました。使えるものはすべて使い、ムダをつくらない「始末家(しまつか)」として教職員一人ひとりが地球環境に負荷をかけない取り組みをめざします。また、より良い教育の実践や業務レベルの向上は、教職員の成長なしには成し得ません。仕事と生活を調和させるワークライフバランスのとれた活気ある職場環境の創出によって教職員一人ひとりの生産性を向上させ、個人の資質向上や成長につなげることで、学園を支える運営基盤の継続的な強化に努めます。
さらに、教育機関として常に社会貢献を意識しながら、学園と密接に関連する各種団体等との連携を強化し、ホスピタリティ産業の発展に寄与することにより、職業教育と生涯学習事業を展開する総合学園としての存在意義を確立します。
最後に
高等教育機関全入時代を迎えた今、大学・短大なども学部・学科改編など生き残りをかけた取り組みを強化しています。学園もこれまで、厳しい環境の中であらゆる施策を展開し、発展を遂げてきました。今後は入学者の減少という厳しい現実を受け入れた上で、さらにスピードを持って課題を解決することが必要です。
“知恵”とは、持っている知識を使い、ものごとを適切に処理していく能力のことです。そしてまた“知恵の創造と活用”とは、知恵を絞って、今まで気づかなかった視点から創意工夫をし、独創力を発揮して、課題解決や新たな価値を生み出すことです。2009年度は教職員一人ひとりがこだわりを持ち、厳しい現実にも負けない、あきらめない、力強い姿勢で業務に取り組み、「知恵の創造と活用」によって、ステークホルダーズに“びっくりと感動”を与えていきます。
そして、今こそ大和学園の底力を発揮する絶好のチャンスと捉え、諸施策に対して積極的にChallengeしていきましょう。