学園概要

2011年度 学園運営方針

創立80周年、さらなる飛躍に向けたチャレンジ

~本質を見極め、社会をリードする人づくり~

はじめに

雇用と経済の悪化が懸念されるなか、専門学校は、職業に直結した実学教育への評価を受けて、新規高卒者の進学率が6年ぶりに増加しました。また政府が推進する新成長戦略において、「健康・観光・教育」に焦点が当てられるなど、今後の成長分野やその人材養成について、本学園の役割はますます大きくなるものと考えられます。その一方で、学校種を超えた高等教育機関の競争はさらに激しくなり、淘汰の時代が本格化しています。 18歳人口110万人台突入を目前に控えて、学齢人口が低位安定するこれからの10年は、学園が持続可能な発展を遂げるために非常に重要な時期であるといえます。これまで以上に、卓越した情報収集力と変化を先取りする企画力、そして成果につながる実践力を発揮し、学園各校がその分野のリーディング校としてのポジショニングを確立することが必要です。

そこで中期経営計画「Challenge for the 80th Anniversary」の最終年度である2011年度は、これまでの取組みをチェックし、本質を見極めたうえで次のアクションにつなげることで、さらなる飛躍をめざします。

本質を見極め、核心をつく教育を 

これまで私たちは、学園ビジョン中期経営計画に沿って、次々と新たな取組みを付加し多くの成果を創出してきました。学園創立80年を迎える今年度は、「これまで実践してきた高度化や専門化、効率化の取り組みは、今後も社会にフィットしていくか」という視点でチェックし、シンプルに「本質」を見極め、核心をつくことによって教育の最適化を図り、新たな歴史を創るための一歩を踏み出します。そのために、教育の基本となる教育綱領や道標を今一度見据えて、教育目標やカリキュラム、授業計画やシラバスに落とし込み、理念に基づく一貫した教育を行います。また、掲げた教育目標を必ず達成するために教員一人ひとりの授業力・指導力を高めます。

職業教育において優先すべきは、専門知識・技能の習得の前に、職業人としてのプロ意識や自立性、自発的行動力、職業倫理の醸成などの人間形成です。このことによって、いま社会から求められる“ホスピタリティマインドと人間的魅力を兼ね備えた強い人材”を養成します。さらに、本学園の特色である規範教育については、各校でスタンダードを明文化し、学生たちを喚起させ、ステークホルダーズの共感が得られる指針の徹底を図ります。加えて、科目間の連携強化や、リニューアルした施設・設備を活用することによってハードとソフトを融合させ、何を教えたかではなく、何を習得させたかの学習成果重視の教育を展開します。

また、高等学校との連携や大学への編入学システムの整備については、高・専・大との広域連携をさらに推進することで、意欲的な入学者の確保と次代を担う有能な人材を育成する高度学習体系の構築をめざします。

就職支援については、この厳しい環境下において学生の第一希望事業所への就職を実現するために、担任・副担任や就職スタッフだけでなく、他の部署や各校とも連携し、学園を挙げて組織横断的なキャリアサポートを行います。

また、多様な進路選択を視野に入れた幅広いキャリアアドバイスを行い、学園内他学科への進学や大学編入学、大学院への入学を促進します。さらに同窓会ネットワークの拡充にも積極的に取り組み、卒業生のブランドロイヤリティの向上に努めます。

募集・広報活動においては、twitterをはじめとしたソーシャルメディアを活用し、よりきめ細かなインタラクティブマーケティングを展開することで、圧倒的な競争力を発揮します。また今年度は、従来のSEO対策を発展させ、学園各校の本質的な価値を伝えるウェブコンテンツに整備することで、意欲・資質の高い入学者の獲得というコンバージョン(最終成果)につなげます。

教育のグローバル化については、学生の異文化理解の促進と学園の国際貢献という趣旨のもと、多様な資質や個性をもつ留学生を可能な限り受け入れて、世界に開かれた学園の未来を創出します。具体的には奨学金制度の拡充や留学生カウンセラーの設置、海外教育交流校との提携などを行い、留学生の受け入れを戦略的に進めます。マーケティング活動についても多言語化にとどまらず、留学生の多い中国・韓国・台湾でのドメイン取得やSEO対策などを積極的に展開します。

生涯学習のワンストップサービスを充実 

学園の教育資産を有効に活用して、引き続き、生涯学習事業と産業支援に取り組みます。特に今年度は、専門学校で行ってきたS.E.U.の視点を取り入れ、料理・お菓子・パンの分野でクラスを増設し、細分化を図るとともに、受講生が時間と講師を選ぶことのできる新たなシステムを導入します。また、他分野のスクールと連携を図ることで習い事をしている層にアプローチし、京都において生涯学習のワンストップサービスができるスクールとして多様な学習ニーズに応えていきます。さらに、10代後半から20代前半の受講生獲得に向けた新しいメディアの活用や、カード決済の導入、ポイント制度の充実によって、受講生の利便性を向上させ、新規入学者の獲得および継続受講を促進します。

コンサルティングをはじめとした産業支援活動においては、国や自治体、企業との連携を推進することでオファーを拡大するとともに、出版物・DVD等の作成・販売や商品開発によって学園の認知度の向上へとつなげます。また、旅行会社と連携し、インバウンド観光誘致のためのプログラムを企画・実施するなど、積極的に海外からの来訪者を受け入れ、異なる文化の交流を図ります。

リーディング校をめざして学園運営基盤を強化 

地球環境保全や社会貢献など、積極的に取り組んできたSR(社会的責任)活動を、さらにステップアップし磨き高めるとともに、学園の姿勢をステークホルダーズに情報発信します。そして、いつの時代にも必要とされる学園として信頼度の向上を図ります。

学園の競争力や運営の礎は人材であり、よりよい教育の実践や業務レベルの向上は教職員の成長とモチベーションの維持、高揚なしにはありえません。そのためにワークライフバランスのとれた職場環境の創出と福利厚生の充実を図るとともに、やる気を引き出し頑張りに応える処遇の実現をめざします。また、すべての教職員が、学生のキャリアモデルとして、プロフェッショナリズムを発揮し、“ホスピタリティマインドと人間的魅力を兼ね備えた強い人材”になれるよう継続して資質の向上と能力開発に取り組みます。

クラスター型シティキャンパスの拡充については、今年のリノベーションをもって一区切りとなります。今後は、充実した施設・設備を常に最適の状態に保つとともに、フルに活用して教育効果を高めます。

最後に 

「Challenge for the 80th Anniversary」に沿って、この2年間は個々のコア・コンピタンスを活かし、さらには連携と融合によって学園全体の力へと高めてきました。今年度は、大和学園の原点である建学の精神と学園理念に立ち返り、多様な学習者のニーズや社会の様々な要請に的確に応える学習機会を提供するとともに、その教育の質や魅力を向上させるという基本を忠実に実践し、業務の「本質」を見極めて、社会をリードする人づくりにチャレンジします。

「京都に、そして日本に、大和学園があってよかった!」と人々から愛される「アカデミー・オブ・ホスピタリティ」として、80周年を機に、さらなる100周年に向けて邁進します。